2021年05月14日
イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの空爆映像

こんばんは、Nike Man です。
10日からの紛争激化で、ガザ地区からイスラエルへ800発のロケット弾が撃ち込まれ、イスラエルは戦闘機80機で空爆しております。
中東の紛争といえば、日本から遠い国であまり関係のないように思われますが、しかし石油や天然ガスなどエネルギー源を依存しているだけでなく、ヨーロッパとの物流に欠かせないスエズ運河もあるなど、中東の安定は日本にとっても決して無関係ではありません。
■ From the interceptions over Ashkelon
■ Iron Dome intercepts over Ashkelon
■ そもそもどこなの?
私が、わかりやすく説明していきます。
まず、どこにある国なのか?コチラが地図です。

■ なぜ今激化しているの?

そもそも両者の争いは、紀元前から続いておりますが、細かい歴史については後ほど説明いたします。
2017年以来おとなしかった両者が、ここ最近激化した背景には、東エルサレムのユダヤ人入植地からパレスチナ人を家族ごと追い出す動きがあり、パレスチナ人が怒りを強めていることにあります。
抗議するパレスチナ人とイスラエル警察は、1カ月にわたって対立を続けており、緊張が高まっておりました。
■ 爆音に「頭を低く!」 ロケット弾が30秒で届く街で - 朝日新聞 DIGITAL
■ イスラエル主要都市にロケット弾130発 ハマス「空爆に報復」 - BBS NEWS JAPAN
■ そもそもことの発端は?

そもそも、ことの発端は、一言でいいますと「イギリスが悪い!」んです。
第一次世界大戦後にイギリスが行ったいわゆる「三枚舌外交」です。
1つ目の相手は、アラブ人。イギリスはアラブ人に対し、協力してオスマン帝国と戦ってくれたらパレスチナにアラブ人国家を作る手助けをしてあげると言いました。
アラブ人としては、ユダヤ人が自分たちの土地を奪っていくことを気にしていたので協力することにしました。(1915年 : フセインマクマホン協定)
2つ目の相手はユ、ダヤ人。イギリスはユダヤ人に対し、協力して資金援助してくれたらパレスチナにユダヤ人国家を作る手助けをしてあげると言いました。
ユダヤ人としては、念願のユダヤ国家樹立に大きく近づくと期待し協力することにしました。(1917年 : バルフォア宣言)
3つ目の相手は、同盟国のフランスとロシア。イギリスは両国に対し、戦争に勝ったらオスマン帝国の領土を山分けしようと言いました。フランス・ロシアは断るはずもありません。(1916年 : サイクスピコ協定)

第一次世界大戦でイギリスは勝利しますが、アラブ人・ユダヤ人の両者を共に裏切りパレスチナをイギリスの統治下としました。(正確に言うと、国際連盟がイギリスに統治を委任しました)。
そして、パレスチナ領域の20%をユダヤ人(イスラエル)に、80%をアラブ人(パレスチナ)に与えると決めました。一見不利な条件に見えるイスラエル側は合意しましたが、パレスチナ側は反対しました。
え?80%ももらえるんだから良いじゃん。
そう思いますよね。しかし、この分割の内容はユダヤ人に優遇されたものでした。豊かな土地をイスラエルに与え、荒廃した広大な土地をパレスチナに与えようとしたのです。
なぜ国際連盟はユダヤ人をひいきしたのでしょうか?
ここで出てくるのが大国アメリカです。
当時、アメリカ国内の富裕層の多くはユダヤ人であり、大統領選挙においてユダヤ人富裕層を味方につけることは勝利に近づく事を意味していました。そのため当時大統領候補であったTruman氏は国際連盟に働きかけ、ユダヤ人に有利な分割をするよう伝えたという訳です。
■ パレスチナ問題の本質

・本質は、イギリスやアメリカがこの地域(石油資源、産油国)を支配するために、軍事拠点としてのイスラエルが必要なのです。
・今もアメリカは、イスラエルを全面的に支持し、武器供与も続けていることが最大の問題となっております。
・長年の戦闘により、犠牲者が増え続け、憎悪が拡大しています。
・戦争や武力では、決して問題の解決にはなりません。
宗教の歴史から現在の問題まで、もう少し知りたい方には、コチラがオススメ。
中田敦彦のYoutube 大学「宗教史」。
■ 【宗教史①】〜ユダヤ教・キリスト教・イスラム教〜
■ 【宗教史②】〜聖地エルサレムを巡るパレスチナ問題〜
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Posted by Nike Man5 at 17:18│Comments(0)
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