観葉植物には、発がん性の毒素を効率的に除去する力があった!

Nike Man5

2023年06月03日 17:24
















 こんばんは、Nike Man です。

 室内に植物がありますと、インテリア的にも美しいですし、心も癒されます。さらに、空気清浄効果もあると言われております。
 新たな研究によりますと、家庭・学校・職場など、多くの人が1日の大半を室内で過ごしている我々にとって、室内植物の素晴らしい効果が確認されたそうです。
 室内の空気汚染の一般的な原因は、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシレンといったガソリン由来の揮発性有機化合物で、これらは有毒な発がん性毒素を発するそうです。

 今回オーストラリアの研究チームが、ガソリン由来化合物を観葉植物できれいにできるかどうか試した結果、なんと驚きの97%までが除去されることが判明したそうなんです!

■ 植物は発がん性の毒素をどれくらいきれいにするのか?

















 これまでの研究で、観葉植物には、室内の空気中をただようさまざまな汚染物質を除去してくれる天然の空気清浄効果があることが明らかとなっております。

 今回シドニー工科大学の研究チームが試したのは、植物が空気中にただようガソリン由来の揮発性有機化合物をきれいにする能力です。
 ガソリン由来の化合物でも、とりわけ「BTEX」(ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシレンの頭文字)と呼ばれる揮発性有機化合物は、発がん性が高いばかりか、呼吸器疾患や中枢神経系の障害まで引き起こす恐れがあるごく一般的な汚染物質です。

 植物は、そうした汚染物質で汚れた空気をどのくらいきれいにしてくれるのでしょうか?

 それを検証するために、今回の実験ではAmbius社と共同開発された緑の壁「Small Live Green Wall」が使われました。この壁には植物が組み込まれており、見た目に美しいばかりか、空気まで浄化するよう設計されています。


















 
 緑の壁をケースに入れて、空気の状態を分析する研究者


 実際に組み込まれていた植物は、空気清浄力があることで知られる「ポトス(Epipremnum aureum)」「シンゴニウム(Syngonium podophyllum)」「オリヅルラン(Chlorophytum comosum)」です。















 これらが組み込まれた緑の壁を、汚染物質がただよう密閉されたケースに入れ、内部の空気がどう変化するのか観察しました。

 その結果、アルカン(97.9%)、ベンゼン誘導体(85.96%)、シクロペンタン(88.18%)といった化合物が強力に除去されることが確認されました。
 8時間もすると、それら化合物は開始時点の20%未満にまで濃度が減少していたのです。

 この研究を率いたフレイザー・トーピー氏は、「空気中の汚染物質を数時間で除去するだけでなく、一番有害な石油関連汚染物質までもさっと除去してくれます」とプレスリリースで語っています。
















 面白いことに、発がん性物質であるベンゼンは、アルコールのようなもっと害の少ない物質よりずっと速やかに取り除かれるのです。
 しかも汚染物質が濃いほど、植物の空気清浄速度と効果が一層高まることも分かりました。それは、植物が周囲の環境に適応するための能力なのだとか。

 この研究は、ごく普通の観葉植物が天然の空気清浄機として有効であることを実証しています。それでいて比較的安価で、日頃のお世話にそれほど手間がかかるわけでもありません。
 いったいどいくつくらいの数の植物を置いたらいいのでしょうか?今回の研究では触れられていないのでしょうか?まずは、1本から初めてみてもいいかもしれません。


■ 観葉植物の驚くべき力。発がん性の毒素を効率的に除去する効果が認められる- BIGLOBEニュース
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