■ 家の改築中にカメが迷子に
ブラジル・リオデジャネイロ在住のナタリエ・デ・アルメイダさんは、母親から1980年代初頭に彼女が飼っていた”マヌエラ”というペットのカメの悲しい話を聞いていました。
この”マヌエラ”は、アルメイダのお母さんが8歳だった1982年のある日、突然家から姿を消しました。
この時、家は改築中でした。工事施工者が門を開けたままにしていた際、”マヌエラ”が門から出てしまい迷子になった、と家族の間では思われていました。
この事件は、アルメイダさんの母親に心の痛みとして残ったが、時が流れ”マヌエラ”のことは家族の間では忘れ去られたという。
■ 30年後に屋根裏部屋で発見!
それから30年の時が経ちました。
2013年にアルメイダさんの祖父が亡くなり、アルメイダさんの家族達は母親が幼い頃住んでいた実家に集まり、祖父の所有物を整理することになりました。
祖父には、電子機器や電子部品を収集する癖があり、それらの物は実家の屋根裏部屋に山積となっていたようです。
部屋が片付けられ、仕分けのためにあるスピーカーが移動された時、誰かが何か奇妙なことに気がつきました。
なんと古い木製のスピーカーの箱の中に、カメがいたのです。それこそ30年前に姿を消したカメ、”マヌエラ”だったのです。
”本当に驚きました!”
”母は信じられないと泣いていました。マヌエラが見つかったんです!”
驚いたことに”マヌエラ”は屋根裏部屋に閉じ込められ、そこで30年間生き続けていたのです。
リオデジャネイロの獣医のジェフェルソン・ピレス氏は、カメがもつ驚異的な耐久力を以下のように説明しています。
「過酷な状況下においても、カメは何も食べずに2〜3年は生きていることができます。野生のカメは果物、葉、糞便、死んだ動物などを食べています」
アルメイダさん達一家は、”マヌエラ”は30年の間、シロアリの幼虫を食べていたと考えられています。
■ 現在は三世代を楽しませている
この後、アルメイダさんが”マヌエラ”を引きとりました。
発見されてから約10年、行方不明になってから40年たった現在、”マヌエラ”はいたって元気だそうです。
ちなみに発見後、このカメは”オス”と判明したので、現在は”マヌエル”と改名されました。
母は毎週”マヌエル”と会いに家へやってきます。”マヌエル”が私と私の娘と一緒にいるのを見て嬉しく思ってくれています。
とアルメイダさんは語っています。
”マヌエル”は今も元気に家の中を歩き回り、アルメイダ家の三世代を楽しませているそうです。
■ Missing Pet Tortoise Found In Attic 30 Years Later — Still Alive And Well - the dodo
■ Família encontra jabuti sumido há 30 anos na bagunça de casa no Rio - globo.com