巨大な岩の下に作られた村 スペイン セテニル

Nike Man5

2022年04月03日 17:27












 こんばんは、Nike Man です。

 スペイン南部のアンダルシア地方には。美しい街並みの景観を見ることができますが、中でも圧巻なのは、断崖にある張り出た地形をそのまま利用して作られた「セテニル」という村です。
 大きな岩が、まるで家々を飲み込んでいるかのようです。そのまま押しつぶされてしまうのでは?と思っちゃいます。
■ 巨岩の下に作られたセテニルの村












 今日ご紹介する場所は、西ヨーロッパの大陸部の最南端に位置する、スペインです。下は、モロッコがあって、地政学で言うチョークポイント要衝でありますジブラルタル海峡近くですね。
 スペイン南部にある自治州アンダルシア州のさらに南部にありますカディス県











 アルコス・デ・ラ・フロンテーラ司法管轄区にあります、セテニル村。正式名称を「セテニル・デ・ラス・ボデガス(Setenil de las Bodegas)」といいます。
 人口3000人にも満たない、この小さな村の最大の特徴は、何と言っても岩の地形をそのまま利用して作られた家々です。
 トレホ川の浸食された岩の隙間を埋めるように造られた洞窟の岩壁に沿って立ち並ぶ家々は、今にも岩に押しつぶされそうな感じになっています。









 これらの建造物は、自然の洞窟や岩の張り出しをうまくつかいながら、外壁を追加することによって作られたそうです。
 さらにスゴいのは、この場所で今も人々が生活しているということです。商店やレストランが立ち並ぶ通り(クエバス・デ・ソル[Cuevas de Sol])は必見です。




















 もともとこの場所にはイスラム教徒であるムーア人の城塞都市がありました。セテニルの名の由来は、ムーア人の城塞都市を、キリスト教軍が奪回しようと7回試みたものの無理だったこと(septem-nihil)からきているそうです。
 ですがその後の1484年、キリスト教軍はついに城を陥落させムーア人は追放されました。火薬を使った大砲で15日間かけて城を占領したそうで、その跡地が今のセニテル村の中心となっています。











 
 村には当時の塔や貯水槽が残り、岩がそのまま天井や壁に利用されています。
 セテニルは、肉類、特にチョリソーソーセージと、周辺の丘陵で飼育された豚のセルド(豚肉)がうまいと評判です。













 肉類だけでなく、ペイストリー(お菓子)もおいしいと評判で、バルやレストランはこの地方でもトップクラスとされています。
周辺の農家からも新鮮な野菜や果物が供給されており、景観よし、料理よしで、死ぬまでに一度はいってみたい場所の1つです。














■ Setenil de Las Bodegas y sus calles. Cádiz















 コチラは、お墓なのでしょうか?あるいは沖縄で言うところの石敢當なのか、御嶽なのかは分かりませんが、グーグルマップで旅をしていて、なぜか3回コチラへ辿り着いちゃいましたので、気になりました。
 ハボネリア通り にありました。















 コンスティトゥシオン通りの坂道を上っていると、広告のような女性の顔があったのでよく見てみますと、「vota」の文字が。
ピラー・マルチネスさんの選挙ポスターですね。ポスターと写真がちょっと違いますね。




























 クエバス・デ・ラ・ソンブラ通りにあったナゾのもの。これも石敢當なのかなぁ~。ここも3回ぐらいきました。











 おっ、これはオレンジでしょうか。いいですね、玄関出たらオレンジとか。















 あっ、こんなところに日本のリコーの車が。












 いかがでしたか?グーグルマップで、現地に行かなくてもなんとなく行った気分になれます。

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